記事が増えてきて埋もれがちになって来たため、以前行った髪パーツ改造・顔パーツオーバーペイントのログを大事そうな部分だけまとめました。すべてのログに興味を持ってくださったかたは、よろしければタイトル下のカテゴリー一覧からご覧ください。
なお、この記事は進展があれば順次追記予定です。(次は12月以降、かすたむヘッドが届き次第水転写デカールに手を出す予定です)
また、個人的に買ってよかった道具のまとめも併せて作成しました。
これから改造に挑戦しようというかたのお役に少しでも立てればと思います。
顔パーツ改造(オーバーペイント)まとめ
まず、2019年10月末現在、私が行っている顔パーツ改造は、簡単に説明すると、(基本的に)元の面相を消さず、目の中の色・眉の色だけを変更する方法です。ちなみにフェイスメーカーを使わなかった理由の説明記事はこちら。
改造ログ
アニメ塗り(色の境界をぼかさない塗り)をするため、実際にどんな色をどの程度の範囲で使うかの計画をデジタルで立てます。
おまけ:アクリルガッシュのコツと水性ホビーカラーについての私見
使用した道具
着彩
ターナー色彩 アクリルガッシュ 12色スクールセット AG12C 11ml
アクリルガッシュ(不透明絵の具)です。ターナーに関しては全219色、すべてが不透明なのでわかりやすいです。画材屋さんに行けば大体は色見本と一緒に置いてあると思います。
ドールペイントなどではリキテックスが主流なようですが、私は別用途でターナーのアクリルガッシュを所持していたためこちらを使いました。使いやすいです。
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.48 モデリングブラシ HF 面相筆 極細 87048
筆はこちら。なんと言っても安い(200円弱)上に、すべてがこれ一本で済みます。さすがタミヤ。
他にも今回は水性ホビーカラーを試験的に使用しましたが、今後は使う予定がないため割愛します(詳細は上記「水性アクリル塗料の話」をご覧ください)。
目のUVレジン加工
ガイアノーツ マテリアルシリーズ M-04r UVジェルクリアR 紫外線硬化型クリアー樹脂ホビー用素材 81020
黄変しない、塗膜を侵さないが売りのフィギュア用レジン液です(UVライトが必要です)。目に立体感を出してキラキラさせる目的以外に、私の場合は塗装面の保護という大事な目的があります。アクリルガッシュはちょっと爪が当たると普通に禿げてしまうためです。
レジン加工をしない場合はトップコートスプレーなどが必要になります。でなければたぶん遅かれ早かれ悲しい思いをすることになると思います。アクリルガッシュはマジで禿げる。大事なことなので2回書きました。
(2020.04追記 更に最近のアイペイント状況)
一歩前進しました。使っている道具はほぼ共通です。共通でないものは記事内に紹介があります。
髪パーツ改造(エポキシパテ使用)まとめ
- 2種類のエポキシパテを使って削り・盛り付けをし
- ヤスリをかけ
- サーフェイサーを吹いて細部の確認→ガタついている部分を再度盛ったりヤスリをかけたりを気が済むまで繰り返し
- 気が済んだら白いサーフェイサーを吹いて全体を均一に真っ白にし
- ラッカー塗料をエアブラシで塗装(レンタル塗装スペースを利用)
- ラッカー系トップコート(つや消し)塗装(上に同じ)
という流れです。
改造ログ
ねこみみの造形はこちらに詳細があります。
ショートヘアをロングヘアにしたり、真鍮線で軸打ちをしたり。
サーフェイサー編です。
完成したのがこちら。
使用した道具
パテ編
【 エポキシ造形 パテ 】(高密度タイプ) 25g タミヤ メイクアップ材 tm052//高密度タイプは仕上がりの滑らかさと、きめ細かさが特徴です。
エポキシパテというと若干仰々しい感じがしますが、要はちょっと癖のある粘土的なものです。
この高密度タイプのエポキシパテは、乾くのが遅い(約12時間で硬化)代わりに細かい造形に向いています。やわらかくしなるような曲線を出したい場合や、時間を掛けてゆっくり作業したい場合はこちらのほうが向いていると思います。
ただ少し重いので、すべてをこれでやると量によっては頭が重くなりすぎる可能性があります。というわけで、
こちらを併せて使います。乾くのが早く(約3時間で硬化)軽いのが特徴です。本当に滅茶苦茶早く乾くので、造形に掛けられる時間は練り終わってから精々45分です。それ以上掛かるともうなんかボソボソになってしまってとても髪には使えません。
そしてこれらを、
これを使って成形しました。ちょっとお高くも感じますが使い心地は正直神です。盛った部分をキレイに均したり、細かい曲線を作ったり、ミミの中の毛を作る際には毛と毛を密着させ、根元を押さえて盛り上げるなどとにかく大活躍でした。特にこの左端と右端をよく使います。非常にオススメです。
また、アホ毛や一部の長い髪の毛など、絶対折れるという未来が見える部位は、0.5mm真鍮線で軸打ちをして補強しています。要するに、髪パーツに穴を開けて金属線を差し込み、芯を作る作業です。金属によっては錆びることがあるとかなんとか見ましたので、錆びないらしい真鍮線を使いました。カットするためにペンチが必要です(100均のもので十分です)。
穴を開けるための道具は「ピンバイス」というもので、これも100円ショップダイソーの工具コーナーで入手しました。0.5mmのピンバイスは小さいダイソーでは扱いがないかもしれませんが、その場合はもう少し太いものでも大丈夫だと思います。
他に液体状の溶きパテなんかも少し使いましたが、たぶん二度と使わないため割愛します。
それから、パテを使う時には絶対に忘れちゃいけないこちら、ワセリン。離型剤として使用します。メンソレータムを使うかたが多いようですが、私はたまたま家にこれがあったので拝借しました。ワセリン系なら何でもいいと思います。
エポキシパテは本来、素手で触ることをあまり推奨されていないものです。が、ビニール手袋をはめて作業するにはねんどろいど改造は少し細かすぎる…。というわけで、ワセリン系のクリームを手に塗って作業するわけです。パテをくっつけたくない、かといってマスキングテープを貼るのも面倒かな、という場所に塗っておくのもいいですね。
これを使用した場合、盛り終わってからサーフェイサーを吹く前に中性洗剤で丸洗いするのを忘れないようにしましょう。
大体盛り終わったら
ゴッドハンド 神ヤス 2mm 5種類セット (各1枚入) スポンジ布やすり
ヤスリの出番です。この神ヤス、本当に神なので使わない手はないです。これに慣れると紙のヤスリなんかとても使っていられません。ちなみに色々な厚さがありますが、2mm厚をオススメします。
そのまま使っても当然よし、小さくカットしてピンセットで挟めば、物凄く細かい曲線部分までスポンジがフィットしてキレイにヤスることが出来ます。目が詰まったらメラミンスポンジでポンポンするとあらビックリ、きれいになります。そしてしつこく水研ぎをしても中々ボロッとならない耐久性。マジで神です。ほんとに。ぜひ使っていただきたい。この感動を分かち合いたいです。すごい。
ちなみに、1200番のサーフェイサーを吹く場合、ヤスリがけは600番までで十分という実験をされた偉大な先輩がいらっしゃいます。ありがとうございます。
GSIクレオス Mr.サーフェイサー 1200 徳用 スプレー 170ml ホビー用仕上材 B515
ヤスリを掛け終わったら、灰色サーフェイサーの出番です。番手が色々ありますが、1200番をオススメします。灰色を使う理由、目的、実際吹くとどうなるかなどは上記サーフェイサー爆死編のログをご覧ください。大体の人がここで一度は血を吐くんじゃないでしょうか。私だけではないはず。そうだと信じたい。
GSIクレオス Mr.ホワイトサーフェイサー 1000 スプレー 170ml ホビー用仕上材 B511
灰色サーフェイサーによるチェックとヤスリ掛けループフェーズを終えたら、塗装前の最後の工程、白いサーフェイサーです。白を吹く理由は簡単、灰色のキャンバス上に色を置くより白いキャンバス上に置いたほうが発色がキレイ。それだけです。
塗装編
塗装途中の写真がない理由ですが、 秋葉原にあるレンタル工作スペース、秋葉原工作室さんです。 関東にお住まいのかたで、自宅でエアブラシや特殊塗料を使えないかたは是非こちらを。
また、近くにお住まいのかたなら、何ならパテを盛る段階から利用してもいいと思います。パテは基本料金内で使い放題、工具も貸し出しがあります。出向く前に雰囲気を掴みたいかたは、twitterアカウントをフォローしておくとお店の様子が流れて来ます。
突然手ぶらで一人で突撃しても親切丁寧に必要なご指導のみをいただけます。逆に言えば、助けを必要とせずマイペースで作業したい間はそっとしておいてくれますので、人の目を気にせず作業出来ます。
入り口が中々秘密基地めいているので、googleなどで現地の写真を見てから出向いたほうが無難かもしれません。塗装ブースは日によって混み合いますので、開店と同時に行ける日があればそれをオススメします。
豊富な塗料が500円で使い放題ですが、缶のサーフェイサーは常備されていませんので、使う場合は持参するか、すぐ近くにあるラジオ会館で調達しましょう。ない場合は、エアブラシで液状サーフェイサーを適切に薄めて吹くご指導もいただけますが、やってみた感じ正直サーフェイサーは缶のほうがいいです。
エアブラシは吹く距離や希釈濃度によってざらつきが出る場合があります。失敗すると、サーフェイサー吹いたら余計ざらざらしたとかシャレにならん事態が発生します、というかしました。泣きました。そんなことするよか缶でブシャーとやったほうが圧倒的に楽でキレイで安心です。ほんとに。エアブラシでサフを吹いて盛大に失敗した後、缶サフを吹き直した時の感動が凄かったです。
塗装が終わったら最後の仕上げとしてトップコート(つや消し)を吹きます。秋葉原工作室なら常備されていますので、「完成したので、つや消しトップコートというものを吹いてみたいのですが…」と声を掛ければ説明していただけます。これについては缶スプレーよりもエアブラシのほうがいいと思います(髪パーツには大体細かい凹凸があると思いますので)。ありがたくお借りしましょう。
おわりに
/ジャーン\
上:2019年の様子。これが更に前進して…
/にゃーん\
(※お洋服とお靴はディーラー様の作品です。髪・顔・花飾りが荻灯製)
机の上に推しがいる生活、非常~にいいものです。しかも動く。最高か。
結構その場のノリと勢いでの突貫作業が多いため、参考になるかどうか不安なところではありますが、改造をお考えのかたのお力に少しでもなれればいいなあと思います。また気がついたことがあればこっそり追記します。何かあればお気軽にtwitterまで。
ではまたそのうち。
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