水性アクリル塗料(水性ホビーカラーと主にターナーアクリルガッシュ)の話

塗料にもなんやかんやと色々あり、詳しいことは

【プラモデル用塗料】種類と特徴を解説!(ラッカー・アクリル・エナメル)|ラブプラ
プラモデル用塗料である、ラッカー塗料・アクリル塗料・エナメル塗料それぞれの特徴や使い方について解説していきます。

さんで私は勉強させていただきました、ありがとうございます。

今回は、色々の塗料の中でも私が使った水性アクリル塗料の話をします。

水性ホビーカラーとアクリルガッシュ(ターナー)

アクリル絵の具にも色々ありますが、今回のお話はターナーのアクリルガッシュ要するに不透明アクリル絵の具です。世の中には透明アクリル絵の具というのもありまして、それとはまた別の存在になります。

Cの顔パーツは水性ホビーカラー、Jの顔パーツはアクリルガッシュで塗りましたが、その感想をまとめるとざっとこんな感じになりました。

※コート液でのセーブとは何ぞや

重ね塗りをする際、1色目を塗った上に塗膜を保護する液体(トップコートやらラッカークリアやら)を塗って、シンナーなどをつけても色が落ちないように保存(セーブ)してから次の色を塗る方法のこと。

私はスプレーを使える環境にないことと、筆で塗るトップコートもあるようなのですがなんかめんどくさそうだしよくわかんないという酷い理由で一発勝負に持ち込みました。筆で塗るトップコートってその筆何でどうやって洗えばいいんじゃい!ヤダヤダ!水と塗料以外使いたくないモン!という思いで取り組みました。シンナーは水道に流してはいけない?とか色々あるようでめんどくさ大変そうだし…。

とか言って不精をすると、超速乾ですぐに水を弾くようになる水性ホビーカラーは一度色を置いたが最後、どれだけはみ出そうが修正不可能になります。ウヒョー!ハイパースリリング!!

 

ムラについて

・水性ホビーカラーのムラ修正不可能なこともあってハードモードです。

塗るというよりは、滴を置いて伸ばすような形でしか私にはムラなく塗ることが出来ませんでした。これをやるとキレイに塗れるのですが、凄い勢いで塗膜が厚くなります。わぁ!分厚い!すごい段差!

早々にこりゃちょっとレベルが高いぞということでアクリルガッシュに切り替えたため、もっとテクニックがあったのかもしれませんが発見出来ていません。

 

・アクリルガッシュのムラ:正しい2度塗りで大体消すことが出来ます

(8/25追記:眉や睫毛など微妙に細い部分を塗る場合、すぐに乾いてしまうためムラになっても修正がききにくいです)

アクリルガッシュの乾燥は2段階で、1段階目は触っても手に絵の具はつかないが水分を置いてこすると溶ける状態に、そこから更にしばらく時間を置いて完全乾燥すると完全に耐水性になります。

この1段階目の状態の間に、水分多めの同じ色を重ね塗りすることによって、筆ムラを溶かして消すことが出来るわけです。1回目に塗った方向とは直角に2回目を塗るとより綺麗に消えやすいです。

こういうアレです。大体と書いてある部分は場合によるので参考程度でお願いします。

大体2~3分の部分は塗りの厚さによって多少変化するので、肩でも回しながら見守るといいです。あんまり長く待ちすぎると、筆ムラが残ったまま耐水性になってしまってウワーッということになります。

はみ出しの修正等もこの水で修正のきく間に行います。水を乗せただけでは溶けないので、水滴を乗せてはみ出した所だけを筆の先で辛抱強くくすぐるようにして修正します。はみ出しを修正した後の水滴はすぐにティッシュ等で吸い取って、色が残らないようにします。

完全に乾燥して耐水性になるまで数時間(※)掛かります(体感)。

(※8/25追記:1時間だと、多少の水では溶けてきませんが、重ね塗りの修正などでしつこく水につけていると溶けてきます。2時間待てば大体大丈夫…な気がします)

次の色を塗るのは、急いでいる場合や、多少はみ出てもオッケーな色を塗る場合を除いて完全に乾燥してからです。きちんと待ってから次の色を塗り始めると、実質セーブと同じ効果が得られます。

早まると次の色を塗った時に下の色がうっかり溶け出してしまって、せっかくキレイに塗ったのにウワーッということになります。

 

そのほか

液体タイプと絵の具タイプを比較した時、混色のことがよく言われがちなように思います。曰く、液体タイプは何滴ずつ混ぜたかをメモしておけば同じ色を常に再現することが出来るのに対し、チューブタイプの絵の具は厳密に同じ色を再現することが出来ない…とかなんとか。

目を描く程度なら正直気にすることはないレベルだと個人的には思います。

というか、アクリル絵の具は元の色数が非常に豊富なので、混色なしでもいける…はず。

大体の画材屋さんなら、実際に紙に塗った色見本を備えてあるはず…ない場合でも、公式の色見本表は大体置いてあります。WEBの色見本も色の正しいスクリーンで見ればですが、基本的に美術用品なので、精度は高いです。

それに比べて水性ホビーカラー、赤と黄色はキレイだったのですが、青系色の濁り具合が半端ないです。WEB色見本では結構パッとした水色だったのにどうしてこうなったという感じ。正直あんまりおすすめしません。

(8/25追記:濃い色をカバーする場合のみ、アクリルガッシュより水性ホビーカラーのほうが便利かなと思いました(黒い眉を白くしたり、濃い色の目を白で塗り潰す時など)。アクリルガッシュは水の分量を間違えるとカバー力が落ちるためです)

 

そんなこんなで個人的には、セーブなし一発勝負で挑む場合、白の下地作りを水性ホビーカラー、彩色はアクリル絵の具をオススメしたいところです。若干値が張るのが痛い所ですが…、

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